映像指定・記号 |
オーバーラップ(O・L)やワイプ(WIPE)の多用が何故いけないのですか? |
ビデオカメラの映像で構成されるドラマという事を提案してみたのですが、こういう映像に関したことは脚本家が企画書で提案する範疇に入るのでしょうか? |
台本はコンテやカメラ割りを考えて書いたほうが良いですか? |
ドラマ全体の雰囲気に関わる指定は、企画の面白さになると思います。そうではなく、台本上での細かな指定、例えば業界用語集の中で「監督の領分である」とご紹介した撮影方法、OL、FO、パン、ズーム、ワイプといった細かな映像指定を台本の中でするのは避けたほうが良いでしょう。それはシナリオとして駄目ということではなく、監督始め現場のスタッフたちから反感をかうことがあります。知識だけで、現場の苦労も何も知らないのに知ったかぶりをすることと同じですから、そのような行為・書き込みは避けたほうが無難です。
(2001・11.20)
但し(笑)企画書ではなく、台本表記の場合、ご自分のイメージを大切にされることは必要です。台本の場合の双眼鏡、望遠鏡、ライフルの照準鏡などの「ごしに指定」は、事件物などではサスペンスを高める効果があります。但し(笑)、それらと違う「カメラのファインダー」や「サングラス」など、ちょっと首を傾げてしまうような「ごしに指定」は禁物です。首を傾げる理由を探るためには自問自答してください。「そうする必要、意味があるのか?」です。
(2003.6.28) |