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日常描写
無駄な説明
事件
事件が少なく、薄い。もっと事件を膨らませてください。また、事件の面白さは大事ですが、それだけに頼った創作は危険です。必ず人間の喜怒哀楽、人物の性格の面白さの表現・追求が不可欠です。 ⇒事件(サスペンス) |
ハラハラドキドキ
何の話
何のお話かなのか、現状見えません。何を描きたいのか、ちょっと推測出来ずに戸惑っています。厳しい言い方になりますが、今は日常描写の羅列でしかありません。 |
ネガティブ不可
ネガティブな発想はNGです。視聴者には観たいモノと観たくないモノがあります。また、「思い」が独り善がりでは、視聴者の注意と興味を引き寄せるのは難しいでしょう。 |
醜悪
人に不快感を与える素材を選んでもダメです。例えば死体。それも事故や自殺などの血みどろの描写。ノーマルな感性を持つ視聴者は誰も喜びません。 |
読者の期待
「読者の期待は何か」そこからもう一度お考え下さい。 |
老若男女
特にTVの視聴者層は広く、老若男女の視聴者を惹きつける素材や切り口である必要があります。 |
荒唐無稽
作者だけが面白がって書いても、荒唐無稽と受け取られたらお終いです。 |
おとぎ話
現実感のある台詞や情景を描くべきです。そうでないと、単なるおとぎ話になってしまいます。 |
言い訳
ドラマにリアリティを求めてはいけません。ノンフィクションではなくフィクションです。でも「ドラマだから」と言い訳にしてはいけません。安易に妥協し、作者の『思い』に嘘があってはいけません。 |
綺麗ごと
創作で大事なことは、上っ面の綺麗ごとだけで自分や他人を見たり、飾ったりしないこと。 |
自然体
人物の行動と考えが見えません。もっと自然体の生きた人間にしてください。また、登場人物は極力少なくしてください。貴方の力では、まだそれぞれのキャラクターを分けて描くことは困難です。 |
ワンパターン
【和 one+pattern】きまりきった型にはまっていて、変化がみられないこと。人物については有り勝ちをご参照ください。 |
ステレオタイプ
行動様式が型にはまって固定的であること。紋切り型。ステロタイプとも言います。 |
絡み
主人公の絡みが少ない。もっと主人公を生かしてください。絞り込んでください。例えば「真剣、一生懸命生きている」そんな主人公がいて、始めてドラマも引き締まり、視聴者の共感も得られます。 |
後発
貴方がただ単純に思い付いたことは、誰かの影響ですし、誰かがもうやっています。 |
思いつき
今は単なる思い付き、思い込み、思い入れに頼った作品、アイデアだけです。それらをご自分で見破り、そこから脱却するようにしないと今後の創作活動の中でも苦労しますよ。もっと人物の心情を深める努力や展開の工夫を重ねないといけません。 |
恣意的
恣意とは「その時々の気ままな思いつき。自分勝手な考え」であり、「物事の関係が偶然的であること」を言います。そして恣意的とは「その時々の思いつきで物事を判断するさま」を表します。 |
知ったかぶり
知識
知識は大事です。知らないことは書いてはいけません。そして、調べれば大抵のことはわかります。その労力を惜しんではいけません。懸賞公募の審査員もドラマのプロデューサーも、自分の知らないことが書いてある脚本を良いホンだと思いがちです。 |
事実
事実は人を納得させます。ご自分の体験も事実でしょうし、実際に起こった事件・出来事も事実です。でもそれを描くのはドキュメンタリーです。ドラマではありません。また突飛なアイデア、着想だけではドラマになりませんから、事実としての裏付けが必要です。そうでなければ単なる絵空事になってしまいます。そして、ドラマの視聴者には専門家もいるのですから、下手な嘘は直ぐに見破ってしまいます。 |
体験
ご自身の体験には重みがあります。けれど、それをドキュメンタリータッチの実録物にするのならまだしも、ドラマはノンフィクションではありません。経験や体験をいかに消化して、観客や視聴者との共通項を見出すか、つまりご自身の体験をもとに、どう『人間の側面』を描くかが大切です。 |
勝手
ご自身の体験は素材選び、発想の原点になります。けれどもご自身しか知らない世界を、ご自身しか感じない思いを押しつけてはいけません。体験を主張しても何もならず、頼ってもドラマは生まれません。誰も知らない、共感も得られない素材を選択するのは間違いです。 |
再現ドラマ
マスコミなどで話題になっていた事件や人物などを扱ったドラマ。共通の話題でこなされており話の筋は明確、テーマも具体的になりやすいのですが、会議室では否定的な意見として称されます。独自の切り口、或いは事件の背景や裏側などのしっかりした取材が必要です。 |
物真似
人が生み出した作品の真似して書くと100%のモノが80%になります。それを真似して60%。そのようにどんどん目減りしてしまいます。でも自分の感動、思いから生まれたモノを核とすれば、それは減ることはありません。同じ素材でも、ご自分の見方が新しいというアピールの仕方もあります。でもまずは貴方が選んだ素材は、本当にご自分のやりたい(書きたい)素材なのでしょうか、それは作者の『思い』の一つですが、そんな自問自答が必要です。他人も考えるようなことを真似して書いても無駄です。 |
犯罪描写
常識的な判断から言って、テレビドラマで犯罪を賛美したり、残酷な殺人や人に害を与える手口などの詳しい紹介などは不可です。これに類似する素材として、性描写や救いのない重度の身障者をストレートに扱うことなどがあります。ただしこれは絶対ではなく、それらの素材に作者の持つヒューマンな視線、視点があるかどうかが大事な判断です。 |
不適切(塾長判断)
有り勝ち
ありがちな素材というのがあります。シングルマザー、ホステス、オカマ、事故死、難病、死別。それらが悪いということではありません。それに頼ったドラマ創り、安易な作者の姿勢が問われます。「有り勝ち」をご参照ください。 |
チャック点
全体の流れ、引っ張りの弱さや無駄、作者の都合、事件、人物の行動とその動機など。 |
罠
ご自分の作品をアピールする場合、「素材」「題材」の紹介説明では困ります。その素材・題材それを通して、それを用いて、貴方が「何を描こうとしたのか」「何が書きたいか」の方が大切です。ご自分が「どこへ向かおうとしているのか」その自覚に繋がりますし、それをきちんと説明出来るようになる必要があります。難しく言えば「主題/テーマ」という話になりますが、「素材」だけに目新しいものを求めても、それほどインパクトがなかったりご自分が知らないだけで、先例があったりする場合もあります。新人の方のご自分の作品を語るときに陥りやすい「罠」ですから、お気をつけください。 |
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文章文法についての駄目だし |
基礎講座第16回「心理描写」 |
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基礎講座第16回「心理描写」 |
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