シナリオ実践塾クラム FAQ

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素材FAQ
派手なシーンや残酷なシーンが沢山出てくるのが面白いドラマですか?
テレビ向けではない素材というようなものがありますでしょうか?
SEX描写などに決まりはありますか?
ドラマにタブーはありますか?
犯罪の描写はどこまで許されますか?
2時間ドラマの特徴みたいなものがありますか?
有り勝ちな素材というものがありますか?
作品には主題が必要でしょうか? 楽しければそれで良いのでは?
シナリオは文学ではないのですか?
「ドラマで語る夢」って、なんですか?
ドラマで語る「嘘」とは?
「言葉のマジック」とは?
ドラマなのに、リアリティを追求しなければいけないのですか?
リアリティを追求すれば、罪人しか犯罪が書けないということですか?
ドラマには常に「感動」が必要ですか?
「ただ笑えた」だけのような作品ではいけないのでしょうか?
娯楽の解釈が違うのでしょうか?
ドラマというのは結局は対立に行き着くのでしょうか?
事件が足りないのでしょうか?
どのようにして『人間性』を読者(視聴者)の心に残せば良いのですか?
タイトルをつける時に悩みます。思い浮かぶ良い方法がありますか?
自分で自分の作品をチェックする時の要点を教えて下さい。
実体験を書いたほうがいいのでしょうか?
取材は必要でしょうか?
取材で得た専門知識はどこまで披露すれば良いでしょうか?
調べたことが無駄だったのでしょうか?
「いじめ」は、もう古いネタなのでしょうか?
難病物はいかがでしょうか?
「孤独」をテーマにしたいのですが?
どんな素材を選べばよいでしょうか?
ニュースから素材を選んでもかまいませんか?
再現ドラマって、なんですか?
ドラマの発想法みたいなものがありますか?
「見聞」と「体験」に違いがありますか?
「理想」と「仮想」の違いは?
「創作上の落とし穴」って、例えば、なんですか?
「観念不可」というご指摘がわかりません。
浮かんだイメージをそのまま書いてはいけませんか?
「ドラマ創作にはセンスも必要」とは、どういう意味でしょうか?
「観察が大切」とは、どういうことでしょうか?
「パンチ不足」とは、どういうことでしょうか?
「社会的行動の必要性」とは?
「視聴者層を考えながらドラマを書け」と教わったのですが。
塾長のメールにあった「切り口」について、もっと具体的に教えてください。
流用と盗用は違うのですか?
物真似とは?
「自分が仕掛けた罠」というのが判りません。
何の話?(塾長問い掛け)
私の作品はネガティブですか?
「醜悪な箇所」とは、どこのことですか?
塾長にほめてもらうのを目標にしてはダメですか?
派手なシーン
派手なシーンや残酷なシーンが沢山出てくるのが面白いドラマですか?
脚本について質問です。「旅する女、シャーリーバレンタイン」は、派手なシーンの殆ど無い映画です。一方「レオン」や「グラディエーター」は、良い映画であるのは同じなのに、派手なシーンや残酷なシーンが沢山出てきます。そして、派手であればあるほど、残酷であればあるほど、ハラハラドキドキします。これが「エンターテイメント」なのでしょうか。シナリオが優れていれば、殺人やセックスがなくても面白い。というのは頭では分かります。けれどそこに、派手なシーンがあれば、もっと面白い。と考えてしまうのは、間違っているのでしょうか。(塾生010322)
 「旅する女/シャーリー・バレンタイン」は観ていません。御免なさい。確か育児や家庭が一段落した婦人が、ギリシャかどこかへ旅をして、恋もする……みたいな話ですよね。懸賞公募にありがちな素材で、私にはちょっと食傷気味な話です。食わず嫌いでしょうか、ビデオ屋で探してみます。ご質問のお応えは難しいですね。「エンターテイメント」の定義ですよね。私は、ドンパチや血みどろだけがエンターテイメントとは思っていません。答えを探るには、観客は、映画やドラマに何を求めるかと、視点を変えてみると良いかも知れません。確かに人間の1番の関心ごとが、「生死」である以上、生きるか死ぬかは観客を引っ張ります。殺人やセックスを取り上げるのは、物語作りでは安易な妥協でもあるでしょう。「どうやって生きるべきか」という問い掛けもありますものね。ドラマの主人公の生き様から何かを求めようともするし、自分が出来ないことを成す登場人物たちに、自分自身を投影させ、感情移入して観客は楽しみます。そんな観客が求めるモノを満足させる作品……それが、エンターテイメントではないでしょうか。
(2001.3.25)
タブー
テレビ向けではない素材というようなものがありますでしょうか。
SEX描写などに決まりはありますか?
ドラマにタブーはありますか?
 日本放送民間連盟が定めた放送基準というのがあります。入口を放送禁止用語集の中に設けていますのでご参照ください。ところで「taboo」はポリネシア語が語源なんですね。
(2003.07.07)
犯罪描写
犯罪の描写はどこまで許されますか?
 常識的な判断から言って、テレビドラマで犯罪を賛美したり、残酷な殺人や人に害を与える手口などの詳しい紹介などは不可です。これに類似する素材として、性描写や救いのない重度の身障者をストレートに扱うことなどがあります。ただしこれは絶対ではなく、それらの素材に作者の持つヒューマンな視線、視点があるかどうかが大事な判断です。
(2002.02.16)
2時間ドラマ
2時間ドラマの特徴みたいなものがありますか?
 殺人ですかね。(笑) サスペンスやミステリーといった謎解きの事件ドラマが主体になっていますね。生死は人間にとって大きな興味ごとなので、仕方ないのかも知れませんが、そんなドラマを観て育つ子供たちにどんな影響を与えるのか心配です。創り手側としては、殺人を助長させるつもりはなく、むしろ全編を通して正義を貫くのが主題になるのですが、最後まで視聴者を飽きさせないために、ショッキングなシーンなどを取り入れて引っ張るという手法を用いがちです。そのシーンだけを取り上げれば、殺人を容認していることになりますね。この引っ張る手法については様々な手が考えられます。民放の2時間ドラマの場合、合間にCMが入りますので、事件の謎や主人公の危機などでCMに入るという特徴もありますね。
(2002.03.14)
有り勝ち素材
有り勝ちな素材というものがありますか?
 ありますね。特に懸賞公募の中で拝見します。諸先輩方が発表した作品の模倣からが多いです。それ以外にも流行やニュースネタ。シングルマザー、ホステス、オカマ、事故死、難病、死別。それらが悪いということではありません。それに頼ったドラマ創りで、安易な作者の姿勢が問われるのではないでしょうか。
(2002.02,02)
主題
作品には主題が必要でしょうか? 楽しければそれで良いのでは?
 主題(テーマ)とは「創作上の中心目的、中心課題、根本的な意図」という意味ですね。「(作品が)楽しければ」という疑問は、受け手、観客、視聴者の立場で生まれる疑問に思えますので、創作者、送り手側に立とうとなさる方の疑問にはそぐわない気がいたします。もちろん「(創作が)楽しければ」という問い掛けもありますので、その場合は、ご自分だけが楽しんで文句があるか、ということになりますから、「ご勝手にどうぞ」と答えるしかありません。マスターベーション、独り善がりに意見を述べるのは、大きな余計なお世話ですね。
(2002.06.17)

 補足
上記回答により、ご質問者は退塾を希望されました。その後、ご自分のサイトでクラムや塾長に対するご批判などを公開されましたが、5年経過した今もこれ以外のお応えは浮かびません。慇懃無礼であるとか。新たにご気分を害される方があれば、お詫び申し上げます。
(2007.10.07)
文学
シナリオは文学ではないのですか?
 シナリオを文学とお考えの塾生が多いのですが、視聴者や観客、読者、そして一緒に映像を創り上げていくスタッフに、思いが伝わらない難解な言葉や抽象的な言葉を駆使して語っても無意味です。
(2003.03.02)
ドラマで語る夢
「ドラマで語る夢」って、なんですか?
 色々あるでしょうね。まずご自分が楽しんで下さい。与えてください。可笑しくて、切なくて、ハラハラドキドキして、ジーンとくる。ドラマには様々な要素があり、与えられます。そんなご自分の夢を語り、ご自分の夢を与えませんか?
(2002.07.01)
ドラマで語る「嘘」
ドラマで語る「嘘」とは?
 ドラマ創作には嘘をつく楽しみがあります。そして、嘘は上手につかなくてはいけません。ドラマはフィクションです。
(2002.08.23)
言葉のマジック
「言葉のマジック」とは?
(基礎講座回答) ●●さん ちょっと納得していただくのが難しい「A」評価ですが、これまで、大概の受講生評価と同じです。「S」回答との評価の違いは、そこに具体的な描写があるかどうかです。または、ご自分の印象やイメージや、言葉のマジックに捕われてはいないか、という、私だけの勝手な判断です。言葉にはマジックがあって、何となく漠然とした言葉で言い表して、その言葉で皆に、自分と同じ思いが通じるという思い込みや錯覚をもたらします。例えば、「命の大切さ」と書き表わせば、大方の方は反論せず「だから?」と問いかけます。「正義を貫く」と書き表わせば、「正義」というものが何か、その疑問を追求することを忘れてそれで全てを表わして、解決したつもりになります。ところが、その人物の置かれた立場や状況によって、「正義」というものは様々に変化しますね。社会正義に反していても、自分の家族や子供を守る正義もあって、そんなドラマが感動を呼ぶ場合もあります。「命の大切さ」を訴えるために、具体的な心動かす何かが必要です。そこにドラマが生まれます。課題の「主題」は、漠然とした言葉で表されるのが常です。ですから、ご回答は決して不正解ではありません。でも、物書きは言葉を操り、その言葉で受け手に同じイメージを伝える必要があります。皆で同じ映像を創るシナリオでは、特に留意すべき点です。安易に言葉に流されず、一度立ち止まって、その作品ならではを表す言葉を探し、選んでいただきたい、そんな思いを込めた「A」評価です。
(2007.10.07)
リアリティ
ドラマなのに、リアリティを追求しなければいけないのですか?
リアリティを追求すれば、罪人しか犯罪が書けないということですか?
 貴方は、ドラマが求めるリアリティを根本的に取り違えていらっしゃいます。求められるリアリティとは「らしさ」です。ドラマには、様々な人物たちが「らしく」登場していますね。脚本家は取材を重ね、緻密な計算で「らしさ」を追求しています。人間を見る眼差しも厳しく暖かく、そして広く深いものです。
(2003.08.13)
感動
ドラマには常に「感動」が必要ですか?
 感動にも色々ありますね。その人にとっての急所もあります。自分は感動するのに、他人は感動しない、他人が感動しているのに、自分はちっとも感動しない、様々です。必要だと思いますよ。それは送り手側に立つ、貴方の創作意欲のためにです。
(2001.09,21)
感動2
「ただ笑えた」だけのような作品ではいけないのでしょうか?
 まず、創作活動に「こうでなければならない」というものはありません。ですから「作品に必ず感動がなければならない」という決まりはありませんし、「ただ笑えただけの作品」でも結構ではないでしょうか。

 次に「ただ笑えただけの作品」に感動の要素が隠されているかどうかですが、これは送り手と受け手、2つの見方があり、送り手が、受け手に何らかの感動を与えることを狙っていても、それを外したり、その意図とは全く違う、別の部分やモノで、思わぬ感動を与える場合もあります。

 受け手にすれば、同じ作品でも、どこに感動するかは同じということもなく、必ず「私は」という言葉が付いて、一角の作品評論家が生まれたりしますよね。(笑)
 でも送り手としては、例えば同じ所で一斉に観客がどよめいたり、笑いが起こったり、静まり返ったり、息を呑んだりしてくれるのが快感であり、それが狙いであったりする筈ですし、それが上手くいって、始めてその作品の評価も生まれるのだと思います。

 また、『感動』という言葉は受け手に曖昧で、様々なイメージを与えます。家族愛や恋愛に触れて感動する人もいますし、逆境や苦難に立ち向かう姿、スポーツ選手などの活躍で、記録や自分自身に挑戦する姿に感動する人もいます。

 感動とは「或る事に強く感じて大きく心の動くこと」ですが、それは原因から考えれば、「美しいものやすばらしいことに接して強い印象を受け、心を奪われること」です。
そう考えれば、「ただ笑えただけのような作品」でも、それで感動したとも言えるのでしょう。

追記 落語家を扱った漫画やその修行時代を扱った漫画は過去にあります。
目新しさを感じませんが、何か特異な切り口を見付け出せれば良いですね。
2時間サスペンスの主役としては面白いかも知れません。
(2002.09.20)
娯楽
娯楽の捉え方が違うのでしょうか?
 言葉の解釈、捉え方は色々あって良いと思います。それが相手に通じなければ、どちらかが間違っているだけ、不幸な出来事です。「視聴者はテレビに娯楽を求めています。ドラマで笑い、怒り、泣きたいのです」 言葉通りです。補足することは、何もありません。私の個人的な解釈です。
(2003.09.05)
対立
ドラマというのは結局は対立に行き着くのでしょうか?
 シナリオを学び始めたときに、先輩ライターの講義で最初に教わりました。「ドラマは対立と葛藤である」 その通りだと思います。この2つが、視聴者の注意と喚起を呼びおこします。対立関係が、ハラハラドキドキと、その結果への期待に繋がりますね。
(2001.10,23)
事件
事件が足りないのでしょうか?
 そうですね。事件が少なく、薄い。もっと事件を膨らませてください。また、事件の面白さは大事ですが、それだけに頼った創作は危険です。必ず人間の喜怒哀楽、人物の性格の面白さの表現・追求が不可欠です。
(2003.03.12)
人間性
どのようにして『人間性』を読者(視聴者)の心に残せば良いのですか?
 ドラマを創り上げて行く上で、適切な思考の流れだと思います。ただ、新入社員の辺りから怪しくなっています。理屈に走りすぎているのです。ベースが決まったら、後はその理屈を少し脇に置いて、今度は主人公に動いてもらう、そんな思考に切り替えては如何でしょうか。主人公の魅力が、一番大事なドラマの要素です。ドラマは理屈ではなく、感性で描くモノです。
(2001・04.29)
タイトル
タイトルをつける時に悩みます。思い浮かぶ良い方法がありますか?
 7つの導く方法があります。
1、主人公の名前
2、ドラマ内容からの象徴
3、テーマの要約や、その暗示
4、ご自身が描きたい動機からの連想
5、舞台となる場所名
6、設定となる時や、その時の歴史的事件や背景
7、先例や故事などからの引用
 他にもあるでしょうが……。
 塾生専用ページ「企画書書式」に、ほかの項目と並べてまとめています。
(2002.05.24)
作品チェック
自分で自分の作品をチェックする時の要点を教えて下さい。
 創ってみました。
http://www1.odn.ne.jp/~kuram346/test.htm (削除済み)
 皆様のご意見を伺いながら、今後改めていきたいと考えています。
 お気付きの事々、ご感想、ご要望、ご批判などをお聞かせ頂ければ幸いです。
(2002.08.28)


 こちらのURLにまとめました。参考にしてください。
http://kuram.tv/05cram/sidou/iken.htm
(2004.07.02)


 「モバイルドラマ共作者募集」を初めました。
 それに伴ない、以下のURLに移転、提示方法を変えて公開することにしました。
http://kuram.tv/01invitation/12bosyu/point.html
(2008.6.28)
実体験
実体験を書いたほうがいいのでしょうか?
 ヒント程度に使用されてはいかがでしょうか。ドラマはフィクションです。切り取りや、強調や誇張も必要です。経験が主観を呼び覚まし、客観描写のシナリオを壊す恐れがあります。経験が「嘘……」と囁いて、書けなくなるかも知れませんよ。
(2003.05.12)
取材
取材は必要でしょうか?
 必要ですね。知識が物語を産むことがあります。それにTVの視聴者の中には当事者や専門家がいらっしゃいます。生半可な知識を披露しては、恥をかきますよ。
(2002.01.23)
専門知識
取材で得た専門知識はどこまで披露すれば良いでしょうか?
 匙加減が難しいですね。コツは、素人がわかる範囲で、ということだと思います。
(2002.02.02)
知識不足と知識披露
調べたことが無駄だったのでしょうか?
 無駄ではありませんが、ドラマの面白さに繋がっていません。たたご自分の知っていること、調べた事々を得々としておひろめしています。知識不足では、特に警察関係、警官や刑事に不自然な言動が見られます。
(2004.06.13)
いじめ
「いじめ」は、もう古いネタなのでしょうか?
 普遍のネタでしょう? 人間って意地悪ですからね。(笑) 時代が変わっても使えるネタがありますね。それらは全て、人の感情に関わること。時代の流行、事物は直ぐに古くなってしまいますが。
(2002.11.12)
難病
難病物はいかがでしょうか?
 うーん、あまりお薦めはしません。こちらも「いじめ」と同じく、TVドラマでは有り勝ちな素材だと思います。諸先輩たちが名作を幾つも産み出していますよね。人の生死が一番のドラマ素材ですから。それとは別に、ドラマ創作の技量が問われるという別の問題があります。専門知識の下調べも必要です。TV視聴者の中にはご家族をそれで失った方や、現在その病気と闘っていらっしゃる方もいらっしゃいますよね? そんな方々のご期待を裏切らないドラマを、今の貴方が創れますか?
(2002.11.14)
孤独
「孤独」をテーマにしたいのですが?
 随分、抽象的ですね。(笑) ドラマは見せ方が大切で、それが勝負所ですよね。「言いたいことはわかるけど、ドラマとして面白くない」では勝負になりません。もう少し具体的に、どんな主人公で、どんな境遇にいるのか、お伝えくださいませんか。ちなみに「満たされない思いを主人公が漠然と常に抱え、他者からの刺激や救いの手で満たされ、解決へと導かれる」みたいな、マスターベーションドラマ提案はご勘弁ください。
(2004.7.11)
素材選び
どんな素材を選べばよいでしょうか?
 ドラマはフィクションです。素材は素材です。ご自分の剃刀を如何にあてるか、どう切り込むか、切り口を見せるのか、それらが勝負所です。また「切り口」は観客や視聴者の、その作品の捉え方によって異なるし、それで良いと思います。恐らくこの考えは、シナリオを学んだ方は反論されるでしょうし、諸先輩方からも「後輩を誤まらせるな」とお叱りを受けるかも知れません。くだらない議論の種を蒔くのは控えますが、塾長が言わんとしていることは、指導者立場での指導弊害の代表が「切り口」という物言いだと思うのです。確かに「切り口」には「切り方の腕前」という意もありますが、創作の入口にいる方々には視点の混乱を招く表現かと思います。送り手の立場に共に立ち「剃刀をあてる」と表現すべきと考えます。
(2001.12.03)
ニュース
ニュースから素材を選んでもかまいませんか?
 ドラマのモチーフや主題、描きたいもののヒントを新聞やニュースなどから得るのは結構だと思います。それに、ヒントであれば、大きなニュースでなくても、身の回りや、日常生活の中にもドラマ創作のヒントは沢山あります。ニュースから素材を選ぶ場合の注意点の1つは、再現ドラマに陥りやすいので、お気をつけください。
(2001.12.13)
再現ドラマ
再現ドラマって、なんですか?
 マスコミなどで話題になっていた事件や人物などを扱ったドラマ。共通の話題でこなされており話の筋は明確、テーマも具体的になりやすいのですが、会議室では否定的な意見として称されます。独自の切り口、或いは事件の背景や裏側などのしっかりした取材が必要です。
(2001.12.20)
発想法
ドラマの発想法みたいなものがありますか?
 幾つかキーワードでお伝えします。「事件」「見聞」「体験」「理想」「仮想」「観念」といったところでしょうか。
(2002.12.15)
見聞と体験
「見聞」と「体験」に違いがありますか?
 見聞は「世相の動き、ニュアンスを敏感に感じ取って先取りすること」。体験は「自分の経験を語ること」。そんな風に捉えています。なお「体験」を元にドラマ創作をするときに注意すべきことは、自己満足、独り善がりに陥りがちだということです。客観性が必要です。
(2002.03.19)
理想と仮想
「理想」と「仮想」の違いは?
 理想は「ご自分の夢や願望から考える」。現実感を忘れず、それをストレートに表すではなく「装う」ことが大切です。仮想は「if」。或る状況のイメージから膨らませること。思い付き、アイデアを優先する方法。そんな風に捉えています。
(2002.03.24)
落とし穴
「創作上の落とし穴」って、例えば、なんですか?
 シナリオ創作には様々な「落とし穴」があります。例えば素材からの発案を誤まってしまい、積み上げた物語・努力が全くの無駄になることもあります。
(2001.12.09)
観念不可
「観念不可」というご指摘がわかりません。
 抽象的な命題から得るドラマ発想法があります。例えば生死、愛、友情などですね。これらを「観念」と捉えています。でも「観念」からは、ドラマ創作のヒントを得られても、それだけでは「ドラマ」になりません。具体的に、どう「生死」や「愛」や「友情」を表すのか、そこがドラマ創作の基礎であり、肝ですね。
(2002.04.09)
イメージ重視
浮かんだイメージをそのまま書いてはいけませんか?
 イメージが浮かばないと書けませんね。(笑) 計算が必要です。それをお忘れなく。
(2002.04.23)
センス
「ドラマ創作にはセンスも必要」とは、どういう意味でしょうか?
 素材選びは作者の「センス」の勝負です。依頼主や担当者からは「オリジナリティ」「差別化」という言葉で求められたりもします。センスを磨くにはまず、作者には「外」に向けて、時代や求められているものを探る「アンテナ」が必要です。「内」には「感性」です。錆付いた感情、思考では何も受け付けませんし、生み出せません。そして「好奇心」「観察眼」「連想」「想像」「夢」などが必要です。
(2002.01.14)
観察
「観察が大切」とは、どういうことでしょうか?
 素材は日常、経験、報道その他の中からだけでなく、森羅万象、人生到る所から拾えます。けれど同じ素材でも、その作者の着眼・観察眼の深さ次第で、生み出す作品は、駄作にも、傑作にもなります。
(2001.10,22)
パンチ不足
「パンチ不足」とは、どういうことでしょうか?
 パンチには3つの意味があります。(1)切符やカードに穴をあけること。また、そのための鋏(はさみ)や装置。(2)ボクシングで相手を打つこと。げんこつで突くようになぐること。(3)ぴりっとしたところがあり、人に痛快な印象を与える力。それぞれの意味でご自分の作品を考えてみましょう。
(2002.07.24)
社会的行動
「社会的行動の必要性」とは?
 それがあれば、家族を描いても、観客はそれ以外の外界の状況を脳裏に思い浮かべてくれます。
(2002.04.13)
視聴者層
「視聴者層を考えながらドラマを書け」と教わったのですが。
 通常、テレビドラマは、F1層をターゲットとした作りで考えられてきました。家族みんなで観られるものかどうかという制約もありました。しかしそれはもう古いという考え方があります。その背景には、深夜族やお茶の間の崩壊、社会情勢や世相の変化があります。F1層のみならず、F2層F3層にもアピールするドラマ、そしてM2層もターゲットとしたドラマが求められています。
(2001.09.21)
切り口
塾長のメールにあった「切り口」について、もっと具体的に教えてください。
 ドラマはフィクションです。素材は素材です。ご自分の剃刀を如何にあてるか、どう切り込むか、切り口を見せるのか、それらが勝負所です。また「切り口」は観客や視聴者の、その作品の捉え方によって異なるし、それで良いと思います。恐らくこの考えは、シナリオを学んだ方は反論されるでしょうし、諸先輩方からも「後輩を誤まらせるな」とお叱りを受けるかも知れません。くだらない議論の種を蒔くのは控えますが、塾長が言わんとしていることは、指導者立場での指導弊害の代表が「切り口」という物言いだと思うのです。確かに「切り口」には「切り方の腕前」という意もありますが、創作の入口にいる方々には視点の混乱を招く表現かと思います。送り手の立場に共に立ち「剃刀をあてる」と表現すべきと考えます。
(2001.12.03)
流用と盗用
流用と盗用は違うのですか?
 流用は「使途の定まっているものを別の用途に使用すること」と、辞書にあります。盗用は「他人のものを盗んで使うこと。許可を得ないで用いること」と、あります。つまり貴方以外の作者が既に発表したり、しようとしている作品などから、勝手に、許諾を得ないで使用する違いですね。「せめて出典を明らかになさい」と、ご注意しました。
(2004.07.11)
物真似
物真似とは?
 人が生み出した作品の真似して書くと100%のモノが80%になります。それを真似して60%。そのようにどんどん目減りしてしまいます。でも自分の感動、思いから生まれたモノを核とすれば、それは減ることはありません。同じ素材でも、ご自分の見方が新しいというアピールの仕方もあります。でもまずは貴方が選んだ素材は、本当にご自分のやりたい(書きたい)素材なのでしょうか、それは作者の『思い』の一つですが、そんな自問自答が必要です。他人も考えるようなことを真似して書いても無駄です。
(2001.12.14)
「自分が仕掛けた罠」というのが判りません。
 ご自分の作品をアピールする場合、「素材」「題材」の紹介説明では困ります。その素材・題材それを通して、それを用いて、貴方が「何を描こうとしたのか」「何が書きたいか」の方が大切です。ご自分が「どこへ向かおうとしているのか」その自覚に繋がりますし、それをきちんと説明出来るようになる必要があります。難しく言えば「主題/テーマ」という話になりますが、「素材」だけに目新しいものを求めても、それほどインパクトがなかったりご自分が知らないだけで、先例があったりする場合もあります。新人の方のご自分の作品を語るときに陥りやすい「罠」ですから、お気をつけください。
(2003.04.06)
何の話
何の話?(塾長問い掛け)
 何のお話かなのか、現状見えません。何を描きたいのか、ちょっと推測出来ずに戸惑っています。厳しい言い方になりますが、今は日常描写の羅列でしかありません。
(2005.05.11)
ネガティブ不可
私の作品はネガティブですか?
 ネガティブな発想はNGです。視聴者には観たいモノと観たくないモノがあります。また、「思い」が独り善がりでは、視聴者の注意と興味を引き寄せるのは難しいでしょう。
(2003.12.12)
醜悪
「醜悪な箇所」とは、どこのことですか?
 人に不快感を与える素材を選んでもダメです。例えば死体。それも事故や自殺などの血みどろの描写。ノーマルな感性を持つ視聴者は誰も喜びません。
(2004.04.12)
読者の期待
塾長にほめてもらうのを目標にしてはダメですか?
 ダメです。(笑)  「読者の期待は何か」そこからもう一度お考え下さい。
(2007.11.12)