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応募要綱FAQ |
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懸賞公募に応募するのに費用はかかるのでしょうか? |
審査料みたいなものは、かからないと思います。応募するための郵便代と、作品を仕上げるまでの紙代やインク代などの印刷費ぐらいでしょうか。労賃は、恐らく誰もくれないので、ほとんどそんな実費持ち出しでしょう。 (2002.03.21) |
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応募する心構えみたいなものがありますか? |
幾つか思い付きます。まず誤字脱字に気をつけること、その1点で作品の質を問われます。次に規定枚数の遵守。過不足だけで読まずに落とす審査員もいます。これらはつまり、消去法が審査の一般的な通例になっているからですね。読む作業は、基本的に面倒なものです。数が多いと読まずに済む方法を考えるでしょうね。少し進んで、出だしに気をつけること。最初の1から2ページで惹きつけないと、その後を読んでくれない。もっと進めて、物語の謎や主人公の枷や目的を明確にした展開を心がけること。 つまり、続けて読んでもらうための工夫や仕掛けですね。
(2004.10.11) |
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同じ設定で人物を変えたような作品を同時に応募しても構いませんか? |
設定や人物は枝葉で、主題・テーマが根幹です。つまり「何を書きたいか」。書きたいものを、枝葉だけ変えて応募されるようであれば、あまりお勧めしません。でも、例えば恋愛や家族などを描く場合に、それぞれの立場での見方があり、その1つ1つを基軸にドラマも1つ1つ生み出せます。それでも、1つの話の中にそれらを織り込むことが出来ますし、その方が作品に深みがでますよね。それと、審査する方に「こいつ、これしか書けないのか」と思われるのもシャクでしょう? (2001.09.13) |
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落選した作品を他の懸賞公募に出してもいいのでしょうか? |
作品に対するこだわりと自信がおありなのですね。落選した以上、その作品は闇に葬られているのですから、誰も気付きはしません。構わないでしょう。ただ、ご自分が納得する直しはしたのでしょうね? (2001.11.09) |
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昨年落選した作品で再応募します。題名は変えた方が良いでしょうか? |
審査で何度か経験しています。「確か、以前読んだことがあるな」です。同じ公募の審査だったり、他局の審査だったりです。落選された作品でも、ご自分の作品なのですから、翌年であろうが他局であろうが、再応募は問題ないでしょう。問題なのは、そのようにすぐに見破られるくらい、ちっとも直っていない作品で再応募することです。落選したにはそれなりの理由がある筈です。それに気付かず、気付こうともしない、それでは同じことの繰り返しで、いつまでも落選を繰り返し、「審査している連中がバカなんだ」と自分を慰めることを続けていることになります。題名なんかで誤魔かされはしません。そんな作品を読まされると、審査する人間をバカにするなと言いたくなります。 (2002.02.02) |
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複数の作品を同時に出したいのですが、1作品ずつ郵送すべきでしょうか? |
その方が、公募作品を受け付けてまとめ、より分け作業を行っている事務局に対して親切ですね。 (2002.09.08) |
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参考資料などは添付したほうが良いのでしょうか? |
ドラマの中に、参考資料を紹介するコーナーはありませんよね。参考資料も、映像、ドラマの一部として、その中に組み入れる必要があります。そうでないと、観客や視聴者は、虚構の世界から醒めてしまう恐れもあります。シナリオは学生のレポートではありませんので、あくまでもドラマの内容、物語にこだわってください。さりげなく、自然に、シナリオの中で参考資料(ドラマとして必要な内容)を提示する方法もありますよ。そういう視点や悩みを持ちましょう!
(2002.01.11) |
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連続ドラマを想定しているので、「続く」で終わらせても良いでしょうか? |
NGです。連ドラの募集をしている懸賞公募はないと思います。シリーズの中の1話公募でも完結が前提です。或る先輩ライターは師匠に「ケツ(結末)のないシナリオを持ってくるな!」と叱られたそうです。それと同じで、結末に迷っての「逃げ」とも思われますよ。 (2001.12.13) |
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コメディでの受賞は難しいでしょうか? |
そんなことはないでしょう。「笑って、泣かせる」そんな上質のコメディを書いてください。注意しなければならないことは、ご自分だけが笑えて、読み手が白ける作品でコメディだと思い込むことです。 (2001.10.18) |
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時代劇不可という公募がありました。何故でしょうか? |
制作予算の問題ではないでしょうか。時代劇制作にはお金がかかります。今の風景や衣装で済ませられる現代モノと比べ3割増しと聞いています。ちなみに海外ロケも同じ理由でNGですね。これは以前、最終選考に残す5本の作品を選ぶ審査会で揉めたことがあります。参加者全員が脚本の出来を認めたのに、大半が海外ロケだったので落とそうという局側の意見が出ました。強硬に反対意見を述べて、私は翌年の審査会から外されました。でも、それ以降、海外ロケ不可という応募規定が加わりました。刺し違えですかね。(笑)
(2004.07.13) |
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ホームドラマは苦手なのですが、公募作はそれが得策ですか? |
応募作品の傾向や対策については、手を変え、品を替えて述べていますので、今回は視点やスタンスを変えて、送り手側、応募する側のことについて思いつくことを述べます。まずご質問の件ですが、正直言って貴方の好みや苦手なんか、読者や視聴者、そして審査する側にとってはどうでもいいことです。受け手は面白いドラマを読みたい、観たい、それだけではないでしょうか? 何か策を弄して受賞狙いも結構ですが、それも自分勝手な願望や判断ですね。それに付き合わされるほうが気の毒です。大衆を操作して上手く乗せ、自分だけが得をしようという狙い。それが上手く嵌れば結構ですし、一時期それでスポットライトを浴びるのもよろしいでしょう。でも長続きしませんよ。目的を果たして、次はないのですから。そんな策に頭を悩ませるより、「こんなドラマが面白いのではないか!」「今はこれが求められているのではないのか?」 そんなご自身の創作スタンスをまず大切になさってはいかがでしょうか。懸賞公募の応募規定にジャンル制限(例えば時代劇不可など)がなければ、基本的になんでもありではないでしょうか。
(2002.05.11) |
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どんな審査をしているのでしょうか、教えてもらえませんか? |
【創作テレビドラマ脚本懸賞公募】
「主題・テーマ」 「登場人物」「ストーリー」「セリフ・ト書き」「構成」をA>B>Cで判断し、担当作品の中で順位を付けました。
【フジテレビヤングシナリオ大賞】
一次審査は総合評価のみで A)非常に優秀 B)優秀 C)普通 D)やや劣る E)劣る の評価。
A・B・Cの評価にはコメントを書いて、用意された11の該当ジャンルにチェックを入れました。
【テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞】 部門評価として「設定」 「キャラクター」 「ストーリー」 「セリフ」 「構成」。
それぞれを S>A>B>C で判断して、総合評価を S>A>B>C と決めました。評価コメント欄は広く用意されていました。
【橋田賞新人脚本賞】
「総合評価」と「セリフ」と「構成」を A>B>C>D>E で評価しました。
<総論>
シナリオで大事なことは、
1『主題』(テレ朝「テーマ」/創作「テーマ」)
2『素材』(創作「アイデア」)
3『構成』(テレ朝「ストーリー」 「構成」/橋田「構成」/創作「構成」)
4『人物』(テレ朝「キャラクター」/創作「人物」)
5『台詞』(テレ朝/橋田/創作)
ということになります。最近は『台詞』を重視する傾向があります。どの項目が欠けてもいけません。いずれも大事な要素です。シナリオは、それぞれが上手く絡み合って成立します。
(2001.01.18)
※塾開設以来、審査員をご辞退し、現在、上記を含めた全ての脚本懸賞公募の審査に関わっておりません。過去情報です。この頃どのような審査が行われているか、わかりませんし、知りません。今、挑戦し取り組んでいる皆様のお役に立てず、申し訳ないです。でも、創作でも審査でも、基本は同じですよ。 (2007.09.23) |
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塾長が担当された懸賞公募の審査は「下読み」ですよね? |
そのように公言なさっている担当者もいらっしゃるようですね。ご自分がお受けになった役割を卑下なさるのはご勝手です。でも応募された方の立場で考えてみると許し難い表現だと、私は思います。「下読み」だと公言なされば、応募された皆さんは、自分が心血を注いで書いた作品をそんな気楽な立場で読んでいるのか、だからいい加減に読めば良いとでも言いたいのか、と受け止めはしないでしょうか? また公募によっては担当した作品を選別して、次の審査には上げない場合もありますよね。仰る「下読み」段階で当落が決まるわけですから、それを「審査」と呼ばずに何と呼ぶのでしょうか? そうでなくても審査票に最低ランクの符合を書き込み、例え適当でごく短いご意見でも、表紙に添付されて述べてあれば、次の審査段階でお読みになる審査員に影響を与えるでしょう。最終選考をしている著名な脚本家たちだけが審査員だとでも言いたいのでしょうか。主催している局の中でも多くの方が、新たな才能との出会いを求めて皆さん一生懸命読んでいます。それが本来の公募の狙いや目的ではないのでしょうか。そんな出会いを各審査段階で求めることを徒労や幻想だとでも言うのでしょうか。安易な判断で読んでいるのか、当落を決めているのか、と疑念を持たれる気取った表現でええ格好なさるのは、言葉の扱い方を知らず、人々に感動を与えるべき役割を担った脚本家としての自覚も足りず、審査員としても失格だと、私は思います。
(2003.07.21) |
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NHK公募に傾向や対策みたいなものがありますか? |
「創作テレビドラマ脚本懸賞公募」ですね。あくまでも個人的な視点や意見ですが、NHKの傾向としては、『家族』の扱いが大事かと思います。それと、ちょっと変わった職業などの目新しさ。それに都会を舞台にするなら『孤独感』、地方なら『連帯感』なんてキーワードもありますが、もっと大切なことは主人公の『感情』ですね。加えて『枷』という要素も必要になります。他の懸賞公募も根っ子は同じだと思います。それがドラマですからね。(笑) 以上、創作のお役に立ちましたでしょうか。悩んだりしたら、またお気軽にメールを下さいね。
(2001.04,28) |
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