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懸賞公募作品の中には、作者がお気づきではない、
落とし穴や罠に嵌まった、共通する傾向が見受けられます。
漠然とした、抽象的な言い表しですが、
そのような、傾向をこちらで1つ1つ指摘しながら、
その正体を少しでも明らかにしていきたいと考えます。
似通った設定や素材などの傾向については、別頁でご紹介しています。
なお、より具体的で細かな指摘は、
各作品や作者の個性にも関わりますので、
基礎講座や作品指導、塾生指導で行っています。
広告不可
商品名や屋号の表記不可。NHKでは当然。民放であればスポンサーとの絡み。例えとして代表的なものとしては、ディズニーランド、吉野家、ポカリ(スエット)、マック(マクドナルド)、ケンタッキー(フライドチキン)、ロッテリア、ペプシコーラ、コカコーラ、ベンツ(車)など。 |
技術不足
ベタベタした饒舌な台詞、説明台詞。気取っただけの薄っぺらな台詞やト書き。または、はしらの立て方、シーンの繋ぎ、回想、カットバックなど基礎的な技術、表現・表記方法、シナリオの役割などを知らない。 |
技術安住
シナリオの知識や技術を修得済で、使い古しの素材や視点、切り口にも安住して創作。形から入って創造者としての役割を放棄し、「こんなものだろう」とご自分だけが納得している。 |
梗概メモ
梗概の役割を生かしきれず、単なる筋追い、イメージの細かい描写、主人公の心情解説など、作者のメモとしての梗概使用。 |
梗概安住
梗概に書いたことで、伝わったと安心して忘れてしまう事々。細かなことでは人物の年齢。主人公の境遇や環境、枷、最悪なのは主人公がそこ(結末)に至る心情などの理由説明を梗概で済ますこと。梗概は、放送になった場合に、視聴者には決して伝わらないことを忘れている。 |
作者の都合
都合良く現れる人物、都合の良い過去話、都合の良い人物の言動、都合の良い流れなど。いずれも不自然さを感じさせる作者の都合。物語を作者にとって都合よく展開させてはいけません。 |
回想頼り
お話を都合良く転がしたり、最初から書き直すのが面倒なのか、急場凌ぎ(たぶん)で「実はこんなことがあったから」と誤魔化す計算のない回想の挿入。 |
自己満足
ご自分の思いに捕われ、読者や視聴者のことを忘れて創作。 |
おふざけ
気取り
ト書き表現での気取り。台詞にもみられ、伝わらないことが多い。 |
知識披露
ご自分の知っていること、調べた事々を得々としておひろめ。 |
知識不足
イメージ羅列
物語の流れや作品の狙いなどに無関係な、浮かんだ、思い付いただけのイメージを計算なく細かく描写。 |
キャラ分裂
登場人物のキャラクターが、途中で理由もなく突然変わる。 |
枝葉
見えてない
展開、流れ、人物など、あらゆる創作上のベース・項目を忘れ、全体像としてご自分の作品が見えていない、捉えていない。 |
思い入れ
作者の何らかの創作意図に引きずられた思い入れ。物語の流れや人物の言動を歪曲して描き、ご自分だけが知り、信ずる結論へと強引に導く傾向。 |
思い込み
特に人物、キャラクターへの思い込み。台詞では子供の幼児言葉、老人の「わし」。 |
忘却
ご自分が創って転がしているはずの設定や条件を忘れている。 |
未整理
特に登場人物が多い場合には、その人物に与えられたはずの役割を忘れ、事件が多い場合はその解決を忘れ、人物の心情変化ではその原因と結果を忘れる。 |
歳月
例えば幼少期に浅い出会いをした人物との再会での特定。事件・事故の目撃証言での、相手の特徴薄いのに即断する断定。 |
有り勝ち
良くある素材、設定、着眼など。こちらをご参照ください。 |
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