1ACT(第1幕) セットアップ Set up/設立
時間的分量では、2時間もの映画で、大体始めの30分位。
物語の設定がすべて語られる部分。
物語の設定とは、主人公の置かれている状況、舞台、関連する全てのキャラクター紹介など。
観客がこの物語の概要、設定を理解するための部分で、第1幕の切れ目(1ACT Break)には、主人公の欲求が必ず明らかになり、それが物語を動かしていくための要因とならなければならない。
2ACT(第2幕) コンプリケーション Complication/複雑
物語は波打ち、絡まり、複雑に込み合い、予期せぬ方向に転がりはじめて、クライマックスに向かって高まる。様々な困難や物事が主人公の身に降りかかり、第2幕の切れ目(2ACT Break)には、もう逃れられないという最悪のポイントが用意されて、主人公を追い込む。多くの場合、クライマックスにつぐ、何か大きな出来事が起こる。それはクライマックス前の劇的シーンであったり、サブストーリーの集結であったりする。中間あたりにミッドポイント(Midpoint)と呼ばれるクライマックスに関わる何か重要なターニングポイントが用意される。これは観客を集中させるための仕掛け(ティッキングクロック/時限爆弾)。
3ACT(第3幕) クライマックス Climax/絶頂
物語のテーマ性が一番濃厚に語られる部分。
一難去って、また一難、或いはドンデンがあり、問題が一挙に解決されたり、より大きな悲劇に主人公が見舞われるなど様々な進行でエンディングを迎える。エンディングは余韻を楽しむ程度に、軽く押さえているのが通常。
|