シナリオ実践塾クラム

シナリオ基礎知識
主題
段取りを語るより、人生を語りませんか?



ドラマチック(劇的境遇)

「三十六の劇的局面」
 36 Situations dramatiques (フランスのジョルジュ・ポルティ)
  1. 哀願(嘆願)
  2. 救助(救済)
  3. 復讐(復讐に追われる罪禍)
  4. 近親間の復讐(『ハムレット』)
  5. 逃走(追跡)
  6. 苦難(災害)
  7. 残酷な又は不幸な渦に巻き込まれる場合
  8. 反抗(陰謀)
  9. 戦い(不敵な争い、大胆な企図)
  10. 誘拐
  11. 不審な人物または問題(謎)
  12. 目的への努力(獲得)
  13. 近親間の憎悪(『にんじん』 『父帰る』)
  14. 近親間の争い(『カラマゾフの兄弟』)
  15. 姦通から生じる残虐(殺人的な姦通)
  16. 精神錯乱
  17. 運命的な手ぬかり(浅慮)
  18. 知らずに犯す愛慾の罪(畜生道、『エヂポス王』)
  19. 知らずに犯す近親者の殺傷
  20. 理想のための自己犠牲
  21. 近親者のための自己犠牲
  22. 情熱のための犠牲
  23. 愛する者を犠牲にする場合
  24. 三角関係(優者と劣者との対立)
  25. 姦通
  26. 不倫な恋愛関係(母と娘)
  27. 愛する者の不名誉の発見
  28. 愛人との間に横たわる障害
  29. 敵を愛する場合
  30. 大望(野心)
  31. 神に叛く争い
  32. 誤った嫉妬
  33. 誤った判断
  34. 悔恨
  35. 失われた者の探索と発見
  36. 愛する者の喪失
適当に按配され、その重なり合いで劇は構成される。


「12の劇的要素」


1、出会い
2、別れ
3、ラブシーン、濡れ場
4、アクション
5、スペクタル
6、美しいもの(風景、情景、人物など)
7、対立と葛藤(勝負、喧嘩、試合など)
8、危機感(窮地、生死・運命の分かれ目、サスペンス、スリル)
9、残酷(ショック、恐怖)
10、秘密(ミステリー、謎、謎の暴露)
11、不可思議(未知)
12、旧知(自分が特に知る世界)


用語
主題(テーマ)
 theme 創作上の中心目的、中心課題、根本的な意図。

※作者にとっては、その作品を通して何が言いたいのか、つまり「書きたい」と強く思う一念(『動機/モチーフ』)、その思いのことです。『動機』を具体的に掘り下げ、形作っていくことで『主題』が決まります。

モチーフ

 motif 創作の動機となる中心的な思想や主題。シナリオでは問題意識とも言う。

※作者が日頃から抱いている問題意識が、創作のヒントを導くことがあります。それは作者が日頃から何に関心を持ち、何に怒りや哀しみ、どんな不満を持っているか、人間への興味と社会への関心です。


塾長の意見・アドバイスなどは、
塾生支援「基礎講座」
の中に移転しました。
(2004.02.22)


移転キーワードは以下です。
基礎知識「構成」でご紹介している移転キーワードもご参照ください。

基礎講座第1回「感動」
感動 琴線 文章
課題 迎合 意図 目的
感動(Q&A)

基礎講座第2回「テーマ(主題)」
主題(テーマ) 動機 謎解き 共感 思想
キャッチフレーズ 切り換え
作者の思い 盗む 2人の作者 喜怒哀楽 謙虚
創造者 色眼鏡 客観性 持てる力

基礎講座第15回「原稿用紙」
核3 琴線2 感動2 思想2 曖昧2
不変と普遍 筋道 切実 お題目 仕向ける
外す 答え 何を
派手なシーン(Q&A) 映像指定・記号(Q&A) 見せ場(Q&A)